大学受験プロ家庭教師 関西学院大学 共通問題 国語共通問題③
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関西学院大学 共通問題 国語共通問題③
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

関西学院大学 共通問題 国語共通問題③

ここでは、関西学院大学の文学部・法学部・商学部・人間福祉学部・総合政策学部(文系)を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

本大学の「一般入試」の「文系」は「全学部日程」(2回)・「学部個別日程」(学部によって1~2回)・「共通テスト併用日程」(2方式)・「英語・数学型日程」、「理系」では「全学部日程」(2回)・「共通テスト併用日程」(数学型)・「英語・数学型日程」があります。「学部個別日程」には「3科目」(「英語」・「国語」+「地理」「歴史」「数学」のいずれか1科目選択)と「英語・国語型」(「人間福祉学部」のみ)があります。日程・受験科目ともに多様な入試パターンが用意されています(最大受験回数は4~5回)。受験生にとっては有難い限りですが、複雑でもあるので、しっかりと情報を確認しましょう。尚、本稿では、「文学部」「法学部」「商学部」「総合政策学部」「人間福祉学部」の「学部個別日程[2/6]」の「国語」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。

関西学院大学 文学部・法学部・商学部・人間福祉学部・総合政策学部(文系) 国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

「試験教科・科目」は、「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「古典探究」(いずれも「漢文」を除く)。

「現代文」は原則的に「論説文(評論文)」が1題。2010年度以降出題された文章内容は、「哲学論」(頻出)、「社会論」「言語論」、「人文学論」「人生論」「青春論」等と実に多種多様です。年度によっては、やや難解で読みにくい文章もあります。24年度は「人間論」で三木成夫「生命とリズム」所収の「先人に学ぶ――人間論  植物的および動物的――アリストテレスに学ぶ」。「知識」は「小問」扱い。「漢字の読み書き」は必出で、他に「四字熟語」「慣用句」「慣用表現」「語句の意味」や「文学史」等の「総合的知識問題」も出題される。24年度は「漢字の読み」「漢字の同音異字判別」と「語句の意味判別」。

「古文」も1題。主に古代~近世の「物語」(「歴史物語」「擬古物語」「軍記物語」など含む)、「日記」(頻出)、「説話」「随筆」「歴史書」「紀行文」等の題材(「和歌」も含まれる)が出題されます。24年度は鎌倉時代成立の「世俗説話集」で橘成季編纂の「古今著聞集」。「内容解釈」「本文内容合致」や「現代語訳」「内容説明」、「語句の意味」「文語文法」「古典常識」「文学史」などが問われます。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」が3000~4000字程度で他の私大上位校と比較して標準的です(24年度は約3500字)。「古文」は1300~1500字程度で、他校と比べてやや多めです(24年度は約1400字)。

試験時間は75分。私大上位校の中では長い部類なので、比較的余裕があるはずです。オーソドックスな大問構成の「現代文」を35分強で解いて、やや解答数の多い「古文」は40分弱でこなしましょう

出題形式

2010年度以降、以下の出題形式が定着しています。

「大問」は2題です。

「大問一」は基本的に「論説文(評論文)」。「小問」が10~15問ほどで、解答数は15~20程度です(24年度は12問で17)。

「大問二」は「古文」。「小問」は13~15問ほどで、解答数は17~23程度です(24年度は14問で17)。

解答形式

2010年度以降、以下の解答形式が定着しています(24年度も同様)。

「マーク方式」と「記述方式」の併用型です。

本学部の「学部個別日程[2/6]」の特徴としては、年度によって難易度のばらつきが大きいことが挙げられます。易→難まであらゆるタイプの問題に対応できるようにしておきましょう。また、「現代文」でかなりの頻度で出題される「本文内容(非)合致判別」が相当に手強いことです。細心の注意を払わなくてはなりません。

「現代文」の「マーク方式」では、「内容説明判別」「理由説明判別」「換言説明判別」「本文内容合致判別」、「空所補充語句判別」などと、「漢字の同音(訓)異字判別」「語句の意味判別」、「四字熟語」「故事成語」「慣用句」「慣用表現」等の「漢字・意味判別」、「文学史」などといった「総合的知識問題」等、「記述方式」では、「抜き出し」がほぼ必出の他、「漢字の読み書き」、「語句記述」「換言記述」などの出題もあります。そして、頻度は低いが「説明記述」も出題されます(直近では22年度で、「20~30字以内」指定)。

「古文」の「マーク方式」では、「内容解釈判別」「本文内容合致判別」「主語判別」、「語句の読み・書き・意味判別」「文語文法判別」「人物判別」、「文学史等の古典常識判別」など、「記述方式」では、「現代語訳」が必出、他に「語句(漢字)記述」、「抜き出し」なども出題されます。「説明記述」はほとんど出題されません。

 

関西学院大学 文学部・法学部・商学部・人間福祉学部・総合政策学部(文系) 国語試験を攻略するための勉強法

知識

本日程の「漢字問題」や「総合的知識問題」の難易度は標準レベルですが、多岐にわたる「語彙力」が問われるので、完璧な準備が必要になります。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要、「共通テスト(センター試験)」の「漢字問題」(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が「基礎的語彙力」のひとつの目安になります。最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。

尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「現代文」解法①

「論説文(評論文)」に特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を理解し定着させ、応用するために重要なのは「復習」の仕方です。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須で、特に「間違った問題」が肝要になります。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておくことが重要で、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。 尚、具体的解法については本HPの別ページ「大学入試”王道現代文”」をご覧ください。

「現代文」解法②

本日程の「現代文」で特に注意したいのが判別しづらい「本文内容(非)合致判別問題」です。「複数選択」の場合もあり、てこずると「時間配分」にも影響するので、十分に慣れておくことが重要です。原則的に「論説文(評論文)」なので、「論旨合致」と捉えて構いません。そこで、「頭括型」「尾括型」「双括型」のいずれにしても、基本的に「序論部」と「結論部」の趣旨と照合させて「選択肢消去」していく練習を重ねることが最重要となります。スピード重視のより高度な「選択肢消去」のテクニックを習熟するように努めましょう。

「現代文」解法③

もちろん、「選択肢設問」対策も重要です。「選択肢消去の仕方」を習得しておきましょう。「換言説明」であれば傍線部の「原意」(要は本来の意味)にこだわった「原意消去」、「理由説明」であれば「直接的理由」として結びつくかどうかによる「消去」などを常に意識することが肝要です。さらに、「空所補充」では「代入確認」を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。また、頻出の「脱文挿入箇所判別」、「脱文」中の「指示語」「接続詞」等に着目して候補を絞る学習をすることが肝要です。その際、候補前後との内容的繋がりに細心の注意を払う必要があります。

古文

先ずは「重要古文単語」および「文法」を徹底的に習得する必要があります。「現代語訳」をする上での最重要ポイントであり、「文法」や「単語の意味」は直接問われます(頻出)。特に「助動詞」「助詞」の「意味・用法・接続」は完全に定着させることが肝要です。そのためにも「品詞分解」は徹底的に練習する必要があります(直接的な出題もある)。また、「敬語」も頻出なので習得が必要です。さらに、「文学史」はほぼ必出で「和歌修辞法」も含めた「古典常識」も問われので、それらの事項もしっかりと確認しておきましょう。尚、「古文」での「説明記述」もあるので、十分に練習しておくことが肝要です。

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識対策編、現代文対策編、古文対策編に分けてご紹介します。

[知識対策編]

①『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)→②『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)→③『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)→④『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は①から、6割は②から、7割は③から、8割は④から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に④では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。

尚、「文学史」対策としては、『SPEED攻略10日間 国語 文学史』(Z会出版)が時系列も理解でき、コンパクトにまとめられていてオススメです。

[現代文対策篇]

①『システム現代文  バイブル編(改訂新版)』(水王舎)

…初級レベル。「解法」って何? といった諸君にお薦めの入門書。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。

②『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)

…初~中級レベル。「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。

③『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)

…中級レベル。あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅から関関同立へのステップアップ段階の一冊です。

④『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)

…中~上級レベル。「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、関学大合格に自信が持てる一冊です。

⑤『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)

…上級レベル。「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、関学大「学部個別日程[2/4]」合格を確実にする一冊です。

⑥『[記述編]現代文のトレーニング[改訂版]』(Z会出版)

…「説明記述」対策。頻出テーマに沿った問題構成で「完成度」を自己採点で把握可能。関学本日程で、頻度は低いが出題される「説明記述」をクリアする一冊です。

[古文対策編]

①『重要古文単語315(三訂版)』『標準古文単語650(三訂版)』(ともに桐原書店)

 …前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで古文の「語彙」はほぼ心配ありません。

②『ステップアップノート30  古典文法基礎ドリル(三訂版)』(河合出版)

 …「文法」の基本が分かりやすくまとめられています。「例文」は「品詞分解」し「現代語訳」も必ずこなしましょう。

③『大学入試 全レベル問題集 古文 4  私大上位・私大最難関・国公立大レベル 新装版』(旺文社)

…最難関私大などの良問14題を収録し、分かりやすく解説している。古文の5つのジャンル別対策が掴める「古文ジャンル解説」、重要な文法と語句を併記した「現代語訳」、全ての問題に通じる最強の「読解ルール」で、「古文」の「読解」に自信が持てる一冊です。  

④『速読古文常識』(Z会出版)

…「古典常識」習得用。必修300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の文脈で効率的に定着可能。共通テストから難関私大まで対応しています。

尚、「和歌修辞法」等に就いては、学校配布の「国語便覧」も活用しましょう。

[過去問対策編]

『関西学院大学(学部個別日程[2/6])』=実践レベル。10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。 

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